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 caravan 

昨今においては、使われていない部屋を貸す「民泊」や快適な空間とコミュニティを提供する「コ・ワーキングスペース」など、空間をシェアし使いこなすサービスが次々と生まれています。こうしたサービスが普及している背景には、社会が物を所有することよりも「物が実現してくれる事」に豊かさを見出しつつあるように思えてなりません。街中にある空間を上手く使いこなしながら、これまでにない時代の到来に応じて、パブリックスペースの活用方法を見直す時期が訪れているとも言えるのではないでしょうか。

芸術の分野に着目してみると、参加型アートという形式の場づくりが試みられていますが、芸術祭やアートプロジェクトといった一過性のイベントの中で行われることが多く、必ずしも継続して交流の場が用意されている訳ではありません。本作《caravan》シリーズは、まるで街中でアイスクリームを販売するケータリングカーのように、転々と移動しながら人々との交流を続けていく中で、新た

な知見や再認識といった気づきを繋げていきます。本シリーズは、人と人を繋ぐ啓発装置として、さらには移動する共創の場として、芸術活動を行う場所に対して揺さぶりをかける試みです。

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